様々な写真に関する本や写真を主とするサイトを見ていると、よく見るフレーズがあります。
「日本画を見ると構図の勉強になる」
本当かなぁ?
という事で、箱根にある岡田美術館に行ってきました。
場所は箱根小涌園ユネッサンのお隣。
駐車場はP1〜P4まであります。
(かなりの急坂なので低い車で行くことはお勧めしません。)
エントランスの前に足湯カフェがあります。
ここでは100%源泉掛け流しに浸かり、ドリンクを楽しみながら日本画家福井江太郎氏による大壁画「風・刻」を鑑賞することが出来ます。
エントランス。
入り口に入るとまずは検温と消毒。
そして荷物は全てロッカーへ。
(館内は作品撮影禁止なので携帯やカメラは持ち込めません。)
身支度を揃えていざ進まん!
館内は全5階建て。
時代の流れや流派に沿って美術品を鑑賞することが出来ます。
展示物は主に陶磁器・絵画・工芸・彫刻などです。
日本だけではなく、アジアの作品も多数展示されています。
RYOお目当ての日本画は3階と4階に展示されていました。
びっくりしたのは春画コーナーがあったこと。
海外では子孫繁栄の象徴として大変人気があることを初めて知りました。(展示替を行うので常にあるとは限らないみたいです)
日本画をまじまじと見て感じたことは、
・日本人て昔から独特な感性を持っていること
・計算された構図
・線の緻密さ
・描写の正確さ
・表現の豊かさ
・余白の美
墨の濃淡だけで山を表現出来るって、ハンパないですよ(汗)
日本画って縦に長い長方形なので、どうしても被写体を大きく描くと切れちゃう部分が出てくるんですけど、どの作品を見ても、あえて切ってるんですよね。
見た人の想像力を掻き立てるというか。
そこまで計算して書いてるって分かると、日本画の凄さと写真の構図の勉強になる理由がよくわかります。
写真の構図の勉強としてだけでなく、学校の美術や社会の教科書に出てくる作品が多数展示されています。
「生」
で見る価値ありです!!!(春画コーナーは18歳未満は入れません)
岡田美術館には庭園が併設されています。
15,000㎡の敷地が広がる庭園です。(2021/6/25現在一部改装中)
庭園の入り口に続く道には紫陽花が出迎えてくれます♪
庭園入り口には「開化亭」という昭和初期の日本家屋を改装したお食事処があります。
今回は閉館間際に行ったので中に入ることが出来ませんでしたが、四季折々の庭園を眺めながらお食事を楽しむことが出来るそうです。
ガラス越しに見える景色、素敵でしょうね♪
開化亭の正面には「湯雨竹(ゆめたけ)」があります。
100℃の熱湯を数秒で冷ます温泉冷却装置だそうです。
構造はいたってシンプル。
茶色いところが竹で出来ていて、上段で温泉を水滴状にして下段は上段より末広がり状にし、上段で水滴になった温泉の滞留時間を長くして冷ますのだそうです。
温泉地ならではの装置、楽しいですね♪
別府や伊豆にもあるそうですよ。
ここの庭園は木々も素敵ですが、なんといっても「苔」が素晴らしい!!!
日が傾いている時に訪れたので空が余計に高く見えますし、ちょうど良いところに日が差し込んでくれて撮影してて楽しかったです。
四季折々の木々がバランスよく配置されているのでいつ来ても楽しませてくれる庭園です。
岡田美術館
※写真は全てRYOが撮影した写真を使用しています。無断転載禁止します。